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過蓋咬合ってどんな噛み合わせ?子供編👦

過蓋咬合がどんな噛み合わせかご存知でしょうか?

上の前歯が下の前歯を覆いすぎている状態のことを言いいます。

正常な咬み合わせでは、
上の前歯が下の前歯を2~3mm程度覆うのが標準的。

過蓋咬合(ディープバイト)ではこれが大きくなり、
下の前歯がほとんど隠れてしまう。

日本人にも多く見られる噛み合わせなのです😳



🦷 過蓋咬合の原因

1. 骨格的な要因(遺伝)
•上顎や下顎の成長バランスが崩れると発生しやすい。

•特に下顎の垂直的な成長が少ないと、下の前歯が隠れやすくなる。


2. 歯の萌出・歯列の問題
•前歯が過剰に挺出(伸びて出ている状態)すると、
噛み合わせが深くなる。
•奥歯が十分に噛み合っていない場合も、
上下の前歯に過度な力がかかってディープバイトになりやすい。


3. 習慣による要因
•指しゃぶり、舌の癖(舌突出癖)、唇を噛む癖などが影響。
•口呼吸や姿勢の悪さ(猫背など)も間接的に関与することがある。


4. 咀嚼や筋肉バランスの問題
•強い咬筋(噛む筋肉)の影響で、
下顎が過度に引き込まれる。
•食習慣(柔らかいものばかり食べる)で
奥歯が十分に噛まれず、前歯に負担が集中する。


5. 歯の欠損や不適切な治療
•奥歯を早期に失うと、噛み合わせの高さが下がり、
前歯が深く噛み込む。
•不適切な被せ物や入れ歯の高さが合わない場合にも起こる。



🦷子どもの場合に起こりやすい問題

1. 咀嚼(噛む力)への影響
•前歯が深く噛み込みすぎて、奥歯でしっかり噛めないことがある。
•噛み切る・すりつぶす力が弱まり、
食べ物をよく噛まずに飲み込む習慣がつきやすい。
•消化器への負担が増える可能性も。


2. 発音や言葉の発達への影響
•舌の動きが制限されるため、サ行・タ行・ラ行などが不明瞭になりやすい。
•特に言葉を学ぶ時期に正しい発音が身につかないリスクがある。


3. 顎の成長と顔のバランス
•下顎が十分に前に出られず、下顎の成長が抑えられることがある。
•結果として、顔が「面長」「あごが小さい」などの
バランス不良になりやすい。


4. 歯や歯ぐきへのダメージ
•下の前歯が上の前歯の裏側や歯ぐきに強く当たり、
歯ぐきの傷・歯肉退縮を引き起こすことがある。
•歯の摩耗(すり減り)が早く進むケースも。


5. 顎関節への影響
•強い噛み込みによって顎関節に負担がかかる。
•将来的に顎関節症
(カクカク音、痛み、口が開けにくいなど)のリスクが高まる。

過蓋咬合(ディープバイト)は放置しても
自然に改善することはほとんどありません。
しかし、子どものうちなら成長を利用した矯正で改善しやすく、
大人でも矯正や治療法の選択肢があります。

👉「もしかして…?」と思ったら、
早めに歯科・矯正歯科でチェックしてもらうことが、
将来の健康な笑顔への第一歩になります。


スター歯科 秦🐰🌈