
ヘモグロビンエーワンシー
赤血球のたんぱく質であるヘモグロビンは
ブドウ糖と非酵素的に結合することがあります。
これを「グリコヘモグロビン」と呼び、
そのなかでも、
糖尿病と密接に関連しているのが
ヘモグロビンA1cです。
HbA1cは赤血球の寿命である約120日の間に
抹消循環でゆっくりと生成されます。
高血糖状態が長く続くと、
血管内の余分なブドウ糖が
体内のたんぱく質と結合するため、
HbA1cの生成量も増加します。
その結果、糖尿病患者では
HbA1cは高値を示すことになります。
HbA1cは血液中のHbにおける
HbA1cの割合として表され、
血糖コントロールの指標として広く用いられています。
🕰基準値は4.6〜6.2%とされています。
HbA1cが高値だった場合、
一般的には糖尿病が疑われます。
しかし、
これだけで糖尿病の診断することはできないため、
必ず血糖値を検査します。
一方で、血糖値は安定しているのにHbA1cが
高値を示すことがあります。
たとえば、血糖値が急激に改善した糖尿病で
このような状態が観察されることがあります。
また、糖尿病以外でも、
エリスロポエチン治療をしていない
血中尿素窒素(BUN)が50mg/dL以上の腎不全、
慢性アルコール中毒症、
長期にわたる高用量のアスピリン内服などで
HbA1cが高値を示すことが知られています。
これらはHbA1c偽高値と呼ばれ、その原因は、
糖化以外のヘモグロビンの修飾によると
考えられています。
さらに赤血球の寿命が延長するような病態、
たとえば脾臓摘出や赤血球産生低下などによっても
偽高値が生じることがわかっています。
したがって、健康診断などでHbA1cの高値を
指摘された場合には、まず
血糖値を確認し、血糖値が正常であれば
偽高値を引き起こす要因を検討する
ことが重要です。
歯科治療や歯周病に深い関係がある
ヘモグロビンエーワンシーの値ですが
検査している場合は、
歯科診療の際にも最新の値を
診療時に伝えていただきたいです。
飲んでいるお薬が変更になったり
追加になった場合も
申告して頂けるとより安全に治療計画を
立てられます✨✨
スター歯科 ましこ

