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唾液腺も年を取る???

 

唾液腺が年を取る?

人間の臓器は、加齢的に変化することが多く、

その機能も低下していくのが普通です。

唾液腺も例外でなく、加齢的な変化として

唾液腺細胞の減少が生じ、唾液の分泌などにも

影響することがあります。

唾液腺の加齢的変化には、脂肪の増生、

オンコサイト化生、繊維化などがあります。

脂肪変性とは、

細胞内に脂肪が異常に蓄積することで

起きる現象で、さまざまな臓器で生じます。

食材として知られるフォアグラは、

肝細胞のなかに著明に脂肪が蓄積することで

脂肪変性が生じたものです。

唾液腺でも、まれに脂肪の蓄積による脂肪変性が

見られますが、主に脂肪細胞の増生が生じます。

耳下腺などはもともと脂肪細胞が多い

大唾液腺ですが

高齢者の唾液腺では耳下腺以外でも

比較的多い脂肪の蓄積が観察されます。

一方導管細胞では、

細胞質にミトコンドリアを豊富に含み、

へマトキシレンエオジン染色で赤く見える細胞が

増加します。

この赤い細胞をオンコサイト(好酸性細胞)といい

加齢変化の一つです。

これがオンコサイト化生です。

このような変化は、唾液が導管を通過する間に

生じる組成の変化に影響する可能性が考えられます。

線維化は、腺房細胞や導管細胞周囲で生じます。

この線維化は唾液腺の細胞の減少により進むことから

唾液腺の機能低下と関連すると考えられます。

唾液腺は、再生力の弱い細胞から

構成されています。そのため、

唾液腺の細胞が減少すると再生は難しく、

唾液腺のアンチェイジングの有効な手段の開発は

今後の重要な研究課題と思われます。

唾液はお口のなかでとても重要な役割を

担っていますので、いつまでも唾液腺すらも

若々しくいたいものですね!!!

今年も1年、ありがとうございました🐰

また来年も頑張りますので

どうそ宜しくお願いいたします🐉🤍

スター歯科 ましこ