指しゃぶり
歯は通常、
外側にある唇や頬などの筋肉組織から加わる力と、
内側にある舌の力がうまくバランスのとれたところに
並んで歯列を構成しています。
しかし、乳歯列が完成した3歳以降も続く
指しゃぶりは、これらのバランスを損なう力
を及ぼしやすくなります。🌪🌪🌪
指しゃぶりによる歯列・咬合への影響の程度は、
「持続時間」「頻度」「力の強さ」に
よって異なります。
特にリスクが大きいとされる「持続時間」では、“1日あたり5〜6時間の継続した力“が
歯に及ぶと歯列・咬合の異常が引き起こされる
といわれています。
吸しゃぶりによる歯列・咬合の異常では、
上の前歯が出っ歯のようになったり、
噛んだ時に前歯が噛み合わない。などです。
たとえば、指しゃぶりをする時に吸うだけでなく、
指を噛む要素も加わることで、
下の前歯にも叢生や舌側傾斜が
引き起こされることがあります。
乳歯列期の吸指癖では、
これらの歯列・咬合の異常がみられたとしても、永久切歯の交換期前までにやめることができれば、
口唇、頬、舌の力の正常なバランスによって、
自然に改善することが期待できます。✨✨
しかし、永久歯への交換後も
指しゃぶりが長期に継続すれば、
前述の口腔周囲筋の力のバランスも
損なわれたままになるので、
舌癖や口唇閉鎖不全などが併発し、
歯列・咬合の異常は次第に大きくなり、
骨格的な出っ歯などを呈るようになります。
その後、指しゃぶりをやめて
口の周りの筋肉のトレーニング行えたとしても、
形態的な改善は難しく、矯正歯科治療が必要となることが多いといえます。
以上のことから、
乳歯列完成後に患児とのコミュニケーションが
とれるもっとも早い時期(3歳前半)から
指しゃぶりをやめるためのアプローチを行い、
遅くとも永久歯の前歯の交換期前(5歳後半)まで
にはやめることを目指すべきでしょう🦷
お子様自身も、伝えれば良くない事とは
わかってくれるはずなので
沢山伝えて気にかけてあげてください!
スター歯科 ましこ