睡眠時無呼吸症候群になりやすい方の特徴がある??
睡眠時無呼吸症
(Obstructive Sleep Apnea : OSA)の発症に
かかわる危険因子はさまざまなものがあります。
一般的に、男性に多いといわれています。
発症年齢層にも性差があり、
男性は中年以上でリスクが増加するのに対し、
女性は閉経後に増加することが知られています。
とくに、肥満は
重要なOSA発症リスクとなります。
これは、体重増加にともない、
上気道周辺の内部組織にも脂肪が沈着し
上気道が狭くなることにより
OSAが発症すると考えられ、
同様の要因から首周りが
男性の場合は43cm以上、女性は38cm以上でも
リスクが増加します。
また、生活習慣では、
就寝前の飲酒や睡眠薬の服用は💊
咽頭や喉頭の筋肉を弛緩させるため、
無呼吸の頻度が増えます。💭
喫煙も、粘膜に炎症や浮腫を起こすことで
気道が狭くなります。
さらに、鼻閉による口呼吸もOSAを発症
させるリスクとして知られています。👃🙅🏻
OSAになると、睡眠中に生じる無呼吸により
睡眠は断片化し、
よい睡眠がとれていないことで
起床時の熟睡感の欠如や、昼間の眠気、
だるさを自覚することがあります。
🦷歯科治療中によく眠ってしまう患者さんは
睡眠障害を有している可能性が
高いかもしれません。
また、ベッドパートナーにいびきや無呼吸を
指摘されている方や、
2型糖尿病や高血圧、高脂血症などの全身疾患を
有する患者さんはOSAを併発している
可能性が高いでしょう。⚠️⚠️⚠️
これまで、肥満とOSAの関連性は高いと
述べましたが、欧米人と比較して日本人は
標準体重であるにもかかわらず、
多くのOSA患者が存在することが特徴です。🇯🇵
その原因としては、
日本人の顔面や顎の大きさの特徴が考えられます。
下顎後退や小顎症、歯列弓の狭窄や叢生などの
不正咬合、
発達した下顎隆起、巨舌、軟口蓋過長、扁桃肥大
などが挙げられます。
これは、顎や歯列(箱)の大きさに対して、🦴
舌や軟口蓋などの軟組組織(肉量)👅
が相対的に大きくなってしまうことで
上気道が閉塞しやすくなり、
OSAが生じるためと考えられます。
分かりやすく睡眠時無呼吸症候群の
危険因子をまとめます🚀
🕸男性 🕸肥満 🕸年齢 🕸習慣性いびき
🕸飲酒・睡眠薬 🕸喫煙 🕸鼻炎
🕸高血圧や2型糖尿病、高脂血症などの全身疾患
さらに、顎顔面形態の特徴として
🕸巨舌 🕸下顎後退 🕸小下顎 🕸扁桃肥大
🕸軟口蓋過長 🕸歯列弓の狭窄 🕸著しい叢生
🕸大きな下顎隆起
があげられます。
睡眠時無呼吸症候群の治療を
専門に行っている歯科では、
専用のマウスピースの作製もできるそうです。
まずはバランスの良い食事、規則正しい生活を
心がけ、必要な治療を検討してみてください。
スター歯科 ましこ