適切なフッ素の濃度
毎日使う歯磨き粉に含まれるフッ素。
お子様に合った濃度はどれくらいかご存知ですか??
フッ素は歯の石灰化を促進し、
虫歯予防に有効な成分なのですが、
過剰摂取には気をつけなければなりません。
低年齢の小児では、使用したフッ化物配合歯磨剤
の多くを飲み込むおそれがあり、
そのことが歯のフッ素症(斑状歯)発生の
リスクになると考えられています。
そのため、
高濃度のフッ化物配合歯磨剤を6歳未満の小児に使用することは控えるべきでしょう。
市販の歯磨き粉にも、フッ素の濃度の記載が
あると思いますので、
必ず確認してからお使いください✨✨
一方、近年WHOが提唱した
歯磨剤の推奨フッ化物濃度は、年齢によらず
1,000〜1,500ppmと記載されています。
さらに、1,000ppm未満のフッ化物
配合歯磨剤ではう蝕予防効果に関する
エビデンスが認められていないとされており、
それをふまえると、
わが国で6歳未満に使用されている歯磨剤は
効果がないということになってしまいます。
また、WHOによると、
歯の萌出直後から1日2回のフッ化物配合歯磨剤を
利用した歯磨きが推奨され、
3歳未満では米粒程度の大きさの量、🌾
6歳未満については
グリーンピース程度の大きさ🫛の量を
用いるのがよいとされています。
このような流れを受け、現在、
日本口腔衛生学会などの関連学会では、
フッ化物配合歯磨剤の利用ガイドラインを
海外で推奨される基準に近づけるべく、
検討が加えられているようです。
フッ化物の効果を
最大限に活用することはもちろんですが、
日本人は多くの外国の人々に比べて
体格が小さいといった特徴や、
フッ化物のみならずさまざまな歯磨剤含有物の
安全性などを考慮し、
慎重に議論が進められることが望まれます。
フッ素を毎日上手に使って、
じょうぶな歯を手に入れたいですね🦷✨✨✨
スター歯科 ましこ