更年期に起こりやすい口腔症状
女性ホルモンの低下は、口腔内にも
さまざまな症状を引き起こします。
実際、女性外来を訪れた患者さんには
口腔に関する愁訴が多くみられるそうです。
まず1つ目が口腔乾燥症。
唾液量低下によりむし歯が多発したり、
歯周疾患が増悪したりすることもあります。
ケアとしては、心理療法、
自律神経を整えるにはリラックスや
規則正しい生活を送ることです。
またセルフケアとしては
大きな唾液腺を刺激する唾液腺マッサージや
口腔保湿剤の使用、
部屋の湿度管理などがあります。
つぎに舌痛症。
好発部位は舌尖部(舌の先端)ですが、
舌だけでなく口蓋や頬粘膜などといった
広範囲の粘膜に、ひりひり感や、
やけどをした時のような熱感、ほてり感を
訴える方も多く口腔灼熱症候群とも言われるそうです。
女性ホルモンの低下にともなう舌痛症には
漢方薬や抗不安薬などが処方されます。
心理的な要因がある場合は心理療法などを
行うこともあります。
最後に味覚障害。
食事の味がわからない。砂を噛んでるような感じ。
口の中に何もないのに、つねに苦い味がする。
このような症状はQOLが著しく低下するため
なるべく早急に対策をしたいものです。
ろ紙ディスク法や味覚閾値を測定などの検査で
味覚障害が認められた場合は、
亜鉛製剤の処方や、漢方薬による東洋医学的な
アプローチが一般的です。
誰にでも起こりえることなので、
あぁ更年期だ……と片付けてしまうのではなく
もしかしたら思っていたより
手軽に対処が出来るかもしれません。
それらを改善することにより、
よりよい口腔内を保つことにも繋がります🦷🌈
(THEJORNALOFDENTALHYGINIST参考)
スター歯科 ましこ