加齢や歯周病などで歯肉が下がり露出した歯の根にむし歯ができることを根面う蝕と言います。
◎歯冠部う蝕と根面う蝕の違い
歯の頭の部分(歯冠部)は、エナメル質と呼ばれる酸に溶けにくい硬い組織で覆われて守られていますが、歯の根の部分は、エナメル質に覆われていません。
そのために、酸に溶けやすく、歯冠部に比べて根面部の方がむし歯になりやすいだけでなく、むし歯の進行も速いのです💦
◎高齢になるとなぜ根面う蝕になりやすいのか
お年を重ねると、なんらかの薬を服用されている方が徐々に増えてきます。
薬のせいだけではありませんが、唾液の出が少なくなる副作用がある薬も多く、ご高齢になるとお口が乾く方は多くいらっしゃいます👄
唾液には、むし歯から歯を守る作用があります。
そのため、お口が乾き、唾液が少なくなると、これまで歯の根元にむし歯ができなかった方でも、歯の根元にむし歯が多発したり、急激に進行することがあるので、注意が必要なのです🦷⚠️
◎根面う蝕のリスクファクター
歯ぐきが下がって歯の根元が現れてこなければ、そこがむし歯にはなることはありません。
そのため、歯周病などで歯ぐきが下がらないようにすることが、歯の根元のむし歯を予防するうえでもっとも重要です。
歯根面のむし歯は、歯冠部のむし歯と同じように、歯についたプラークが原因です⚠️
プラークが残っていたり、砂糖を含む食品を何度も摂取することで、むし歯になりやすくなります。
そしてお口の中で歯を守る唾液の量が少なくなれば、さらになりやすいです。
歯根面のブラッシングを丁寧に行い、フッ素を利用することで、歯根部のむし歯になりにくくすることができます!
次はブラッシングについて説明していきます🪥
スター歯科☆小川(亜)