◎隣の歯に悪さをしている親知らず
抜いた方が良い理由
◉親知らずが傾いて生えている
隣の歯(第2大臼歯)にぶつかっている場合、第2大臼歯がむし歯や歯周病になりやすくなります🦷
第2大臼歯は噛む力が強くかかるところに生えています。
この歯を失うと、力の負担が他の歯にかかるようになり、残った歯も悪くなって抜けてしまうリスクが高まります💦
咀嚼に大切な第2大臼歯を守るために親知らずの抜歯をすすめさせていただくのです。
◉親知らずの抜歯では、「麻痺が不安」というかたもいます。
下あごの内部にはあごの神経の通り道があり、親知らずの生え方によっては、抜いたときに親知らずの根が神経を傷つけてしまうことがあります😨
麻痺はそれが原因なのですが、その確率はごくわずかで0.9〜1.8%といわれています。
親知らずの根と神経が近いような難しいケースでは口腔外科を紹介しますので、そちらを利用していただくのも手です!
◉まっすぐ生えていてしっかり噛めている親知らずなら、抜く必要はありません!
◎残根状態の歯
※残根とは…
むし歯を治療しないまま放置したり歯が欠けたりして、歯の頭の部分(歯冠)がなくなり歯の根(歯根)だけになった状態です。
一見、歯が存在しないようですが、歯ぐきの中に根が残っています。
残根は歯ぐきに埋もれて見えなくなることもあります💦
抜いた方が良い理由
◉残根状態の歯は、歯の神経が死んでいるので痛みがないことがほとんど。
また、根だけになっていることから
「歯みがきをしなくても大丈夫」と思っているかたもよくいらっしゃいます。
◉残根は食べかすが溜まりやすく歯ブラシも届きにくいため、細菌にとって格好のすみかとなります🦠
身体が元気なうちは細菌の活動を抑え込めていても、免疫力が低下すれば、細菌感染が口腔内から全身に波及し、重篤な症状を起こすこともあり得ます😱
歯ぐきの中に不発弾が眠っているようなものといえます💦
◉手術を受けるかたは医科の主治医から残根の抜歯をすすめられることがよくあります。
残根は細菌のすみかですので、放置したままだと手術後に細菌感染が起きて回復が妨げられることがあるからです。
残根状態の歯は高齢のかたが放置されていることが多いです。
今後の健康のために抜歯をおすすめいたします🦷
次は抜いた歯を補う治療について説明していきます!
スター歯科☆小川(亜)