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骨隆起🐉

 

骨隆起??

骨隆起って聞いたことはありますか??

上あごの内側や、下の歯の内側に

ポコポコと丸い硬い組織が出来ている

患者さんをたまに見かけます。👀

骨隆起の発生には、「スクレロスチン」という

タンパク質がかかわると考えられます。

骨をつくる骨芽細胞は、

可愛いというかドジな細胞で、

自分が一生懸命つくった骨に埋もれて

動けなくなってしまうのです。

骨のなかに埋もれて動けなくなった骨芽細胞は、

「骨細胞」と呼ばれており、

名前だけでなく性質も変化します。

この骨細胞が分泌するタンパク質が

スクレロスチンで、骨芽細胞による骨形成を

強力に抑制する効果があります。

骨をたくさん作った結果、

骨のなかに埋もれて動けなくなってしまった骨細胞が、

まだ骨をつくっている骨芽細胞に

「もう骨を作るのをやめて休んでいいよ」と

知らせるための信号がスクレロスチンなのです。

骨細胞は骨にかかる力を感じることができ、

力がかかる場所ではスクレロスチンの産生を

ストップすることで、

骨芽細胞をたくさん働かせて

骨を丈夫にしようとします。

噛む力は、上顎では口蓋部(うわあご)に、

下顎では奥歯の舌側に集積するといわれています。

つまり、噛む力が強い人は、このようにして

口腔内に骨隆起が形成されると考えられます。

咬合力が弱まってくると、

骨隆起は骨を溶かす「破骨細胞」により

ゆっくりと吸収されると考えられますが、

長年かけてつくられた大きな骨隆起を

溶かしていくのは破骨細胞にとって

非常に大変な作業であり、そう簡単には進みません。

骨隆起のある部位の粘膜は薄くなっているうに

食べ物や補綴装置ともぶつかりやすく、

潰瘍ができやすい場所になります。💥

骨粗鬆症のお薬を使用されている方は

骨隆起部の潰瘍から細菌が顎骨に感染し、

顎骨壊死を起こすことがあるため注意が必要です

骨隆起があってもご本人は気づいていない

事も多いので、この機会にご自身の

口腔内を確認してみてください👄✨✨✨

スター歯科 ましこ