炭水化物と運動機能の関係
炭水化物はグルコースやフルクトース(果糖)などの
単糖類が多数結合して構成されている有機化合物です。
グルコースの一部は、
吸収されたのち筋肉にグリコーゲンとして蓄えられ、
運動時に利用されます。
運動時のエネルギー源は
軽度〜ややきつい運動であれば血中遊離脂肪酸ですが、
運動強度が高まると、
筋グリコーゲンの消費量が増加します。
つまり、筋グリコーゲンの貯蔵量は運動の
パフォーマンスに大きく影響するのです。
そのため、炭水化物の摂取は運動機能を
高めるために重要だと考えられます。
実際に、炭水化物の摂取が運動機能に与える影響を調べた研究を見てみましょう。
健常男性21名(年齢24〜25歳)を対象に、
高炭水化物食摂取後(3g/kg)、
低炭水化物食摂取後(0.5g/kg)、
絶食後にそれぞれランニングマシンを実施し、
疲労するまでの時間を比較したものです。
結果、高炭水化物食摂取後は低炭水化物食
摂取後に比べ22秒、絶食後に比べ30秒、
疲労するまでの時間が延長しました。
さらにメタ解析では、運動中に炭水化物を摂取した群は
疲労をきたすまでの時間が炭水化物を摂取しない群と
比較して約1分30秒延長していました。
運動パフォーマンスを向上させるには、
運動で消費した筋グリコーゲンを回復させ、
合成を損なわないよう、
運動前・中・後でそれぞれ
適量の炭水化物補給が重要です。
適切なタイミング・量の炭水化物を摂取することで
筋グリコーゲン貯蔵量が増加したり、
疲労しにくくなり、運動パフォーマンスの向上が
期待できます💪
炭水化物は太るなどのイメージがありますが
人間の活動に必要なエネルギー源です。
食事で上手にとって過ごしたいですね🍚
スター歯科 ましこ
歯科衛生士 THE JOURNAL OF DENTAL HYGINIST