最近、「冷たいものを飲むと歯がキーンとしみる」「歯磨きのときにチクッと痛い」という相談を受けることが増えています。
実は、40代から“歯がしみる”トラブルが急増するんです。
今回は、その原因と対策について分かりやすくお話しします。
1. 歯がしみる主な原因
① 知覚過敏(ちかくかびん)
歯の表面(エナメル質)がすり減ったり、歯ぐきが下がって歯の根元(象牙質)が露出すると、刺激が神経まで伝わりやすくなります。
冷たい水や風がしみる原因のほとんどはこれです。
原因となる習慣
• 強すぎるブラッシング(横磨き)
• 酸の多い飲食物(炭酸・酢・ワイン・柑橘類など)の摂りすぎ
• 歯ぎしり・食いしばり
• 加齢による歯ぐきの後退
② 虫歯(むしば・う蝕)
初期の虫歯は痛みがなくても、「冷たいものでしみる」ことがあります。
進行すると温かいものでも痛みが出てくるため、早めのチェックが大切です。
③ 歯周病による歯ぐきの下がり
歯周病が進むと歯ぐきが痩せて、歯の根の部分が露出。
その部分は刺激に弱く、知覚過敏を起こしやすくなります。
④ 詰め物・被せ物のトラブル
古くなった詰め物や被せ物の隙間から、冷たい水や空気が神経に伝わることも。
「前はしみなかったのに急に…」という場合は、この可能性もあります。
2. 放置すると悪化することも!
知覚過敏は「しみるだけ」と思いがちですが、放っておくとブラッシングが怖くなり、
結果的に虫歯や歯周病が進行してしまうこともあります。
早めのケアが大切です
3. 歯がしみるときのセルフケア
• 知覚過敏用歯磨き粉を使う(硝酸カリウムや乳酸アルミニウム配合)
• 力を入れすぎず、やさしく磨く
• 酸っぱいもの・冷たいものを控える
• 定期的に歯科でクリーニング・チェックを受ける
4. 歯科医院でできる治療
• フッ素塗布で歯を強くする
• 専用の薬剤(知覚過敏抑制剤)で神経の反応をやわらげる
• 削れている部分にレジン(樹脂)を詰めて保護する
• 噛み合わせや歯ぎしりの改善(マウスピースなど)
40代から増える「歯のしみ」は、ほとんどが知覚過敏や歯ぐきの変化によるものです。
一時的に治まっても、繰り返すようなら早めに歯科医院へご相談ください😊
日々のブラッシング習慣を見直すことが、健康な歯を守る第一歩です!
スター歯科秋山

