
しみる症状から原因を見分ける視点
歯がしみる原因が知覚過敏かむし歯かは、刺激がなくなったあとに痛みが何秒続くかと、歯の表面や根もとの変わり方をあわせて見ると、おおよその見当がつきます。 ただし、歯と歯の間や詰め物の下で進むむし歯は鏡では見えにくく、両方が同時に起きていることもあるため、見た目だけでは決められません。
この記事では、痛みが続く時間やしみる刺激の種類から違いをまとめた早見表と、初期のむし歯(C0)や歯ぐきが下がったときの見た目を紹介します。さらに、知覚過敏用の歯みがき剤で様子を見てよい目安と、早めに歯科医院へ相談したいサインもお伝えします。
この記事の要点まとめ
- 冷たいものなどでしみたあと、すぐに消える痛みか、長く残る痛みかは、原因を考える手がかりになります。
- 歯の白い濁りや根もとが出ている様子は参考になりますが、歯と歯の間や詰め物の下のむし歯は、見た目ではわかりにくいことがあります。
- 軽い症状なら知覚過敏用の歯みがき剤で1〜2週間ようすを見て、痛みが続くときや噛むと痛むときは歯科医院へ相談しましょう。
- 痛みが続く時間と刺激の種類で見る知覚過敏とむし歯の違い
- 歯の見た目と磨き方から考える原因|穴が見えなくてもむし歯は否定できない
- 知覚過敏用歯みがき剤で様子を見てよい人・早めに歯科へ相談したい人
- よくある質問
- 参考文献
- 監修
痛みが続く時間と刺激の種類で見る知覚過敏とむし歯の違い

冷たい飲み物や歯みがきで歯がしみるとき、痛みが続く時間と刺激の種類を整理すると、知覚過敏とむし歯のどちらに近いかを考える手がかりになります。知覚過敏は露出した象牙質(歯の表面のエナメル質の内側にある組織)に刺激が伝わって起こる一過性の痛み12であるのに対し、むし歯は細菌が出す酸によって歯が溶けて進む病気です3。まずはご自身の症状がどのくらい続き、何に反応しているのかを確かめてみましょう。
冷たい物で「一瞬キーン」と「しみた後もずきずき残る」は何が違うのか
冷たい物を口にしたあと、2〜3秒ほどの鋭い痛みですっと消える場合は知覚過敏、しみたあとも鈍い痛みや違和感がしばらく残る場合はむし歯が進行している傾向があります。 知覚過敏は、歯の表面を守るエナメル質がすり減ったり歯ぐきが下がったりして内側の象牙質が露出し、そこにある細い管(象牙細管)を通じて神経に刺激が伝わることで起こる鋭く短い痛みです2。そのため、冷たい水や風などの刺激がなくなれば、痛みもすぐにおさまるのが一般的です。
一方でむし歯は、むし歯菌が作る酸によって歯が溶かされ、象牙質からさらに奥の神経(歯髄)へと炎症が近づいていく病気です。進行するにつれて刺激が去ったあともしばらくずきずきと痛みが残ったり、日ごとにしみ方が強まったりしやすくなります。ただし時間の目安だけでどちらか一方に断定することはできないため、あくまで傾向として捉えることが大切です。
冷たさ・甘さ・熱さ・歯ブラシの毛先、しみる刺激ごとに考えられる原因
歯がしみる原因は、どのような刺激に反応するかによってもある程度推測できます。知覚過敏では、冷たい飲食物や冷たい風、歯ブラシの毛先が触れたときの物理的な刺激、甘い物や酸っぱい物などで一時的にしみる症状がよく見られます12。特に朝のうがいや歯みがきで同じ場所がピリッと痛むときは、歯の根元の象牙質が露出しているケースが少なくありません。
甘いお菓子や飲み物でしみる場合は、知覚過敏だけでなく象牙質まで進んだむし歯も疑われます。さらに、温かいお茶やスープなど熱い物でしみる・痛む場合は、むし歯が深くなって歯の神経に強い炎症が起きている可能性が考えられます。なお、歯科医院や自宅で行うホワイトニング(歯の漂白)のあとにも、薬剤の刺激によって一時的に軽度の知覚過敏が起きることがあります1。
知覚過敏とむし歯の違いを並べた早見表(痛みの続き方・刺激・見た目・進み方)
知覚過敏とむし歯の、よく見られる特徴を6つの観点で並べました。ご自分の症状がどちらに近いかを見くらべるときの目安にしてください。
| 確認する項目 | 知覚過敏の傾向 | むし歯の傾向 |
|---|---|---|
| 痛みの続き方 | 刺激がなくなると短い時間でおさまる3 | しみたあとも違和感や痛みが残りやすい |
| しみやすい刺激 | 冷たい物、風、歯ブラシの毛先、甘い物2 | 冷たい物、甘い物、進行すると熱い物や噛む力 |
| 痛む場所 | 歯ぐきの境目など、しみる位置がはっきりしやすい | 奥歯の溝や歯の間など、場所がぼんやりすることがある |
| 歯の見た目 | 歯ぐきが下がり、根元が黄色く見える・えぐれる | 白い濁り、茶色や黒の変色、進行すると穴があく |
| 自然におさまるか | 唾液の働きなどで痛みが和らぐことがある1 | 自然に元の歯へ戻ることはなく、少しずつ進む |
| 受診の目安 | 1〜2週間ほどケアしても続く・強まる場合 | 痛みが残る、変色がある、食事に支障がある場合 |
この表の知覚過敏に当てはまる項目が多くても、実際には「歯ぐきが下がった根元の知覚過敏」と「歯と歯の間のむし歯」が同時に起きていることもあります。症状が重なっていると自己判断が難しいため、複数の項目が気になるときは歯科医院での確認をおすすめします。
しみた秒数と場面をスマートフォンにメモして受診時に伝える方法
歯科医院を受診する際は、日常のどの場面でどのくらいしみたかを記録しておくと、原因を特定する大きな助けになります。診療室では緊張して症状をうまく思い出せないこともあるため、スマートフォンのメモ機能などに数日分の変化を残しておくと受診時に伝えやすくなります。就寝前の1分間で構いませんので、次の項目を書き留めておきましょう。
- いつ・何をしたときか(朝の歯みがき、冷たい麦茶を飲んだとき、夕食時など)
- どのあたりの歯か(右下の奥歯、左上の前歯から3番目など分かる範囲で)
- 痛みが続いた時間(2〜3秒で消えた、1分ほど違和感が残ったなど)
- 何もしなくても痛むか(仕事中や布団に入ったあとにうずくか)
- 数日前と比べてどうか(しみ方が強まっているか、頻度が減っているか)
こうした記録があると、診察時の問診がスムーズに進み、特にどの歯を詳しく検査すべきかが伝わりやすくなります。
ポイント
冷たい物や歯ブラシで一瞬しみてすぐ消えるなら知覚過敏、しみたあとも痛みが残る・熱い物で痛むならむし歯の進行が疑われます。何秒しみたかをメモしておくと診察時に役立ちます。
歯の見た目と磨き方から考える原因|穴が見えなくてもむし歯は否定できない

痛みの時間とあわせて確認したいのが、歯の色や形、歯ぐきの状態です。ただし、鏡で見て黒い穴があいていなくても、むし歯がないとは言い切れません。むし歯ができる場所の特徴や、日々の歯みがきの力加減が歯ぐきに与える影響を知ることで、見た目だけでは判断しにくい理由が分かります。
鏡で穴が見えなくてもむし歯を否定できない3つの理由
鏡で歯の表面を見て黒い点や穴が見つからなくても、歯と歯の間や詰め物の内側でむし歯が進んでいるケースは珍しくありません。 1つ目の理由は、むし歯が「隣り合う歯と歯の間」や「奥歯の深い溝の奥」など、直接目で見えない場所から始まりやすいためです。表面のエナメル質は硬いため小さな入り口しかあいていなくても、内側のやわらかい象牙質で大きく広がっていることがあります。
2つ目の理由は、過去に治療した銀歯や白い詰め物・被せ物の縁にできたわずかなすき間から、内部でむし歯が再発するケース(二次う蝕)があることです。外側から見ると詰め物がそのまま残っているため、自分では変化に気づけません。3つ目の理由は、初期のむし歯は痛みやしみるといった自覚症状が出にくく、見た目や感覚だけでは見過ごされやすい点です。これらは歯科医院でエックス線(レントゲン)撮影や口腔内カメラによる拡大確認を行って初めて見つかることが多くあります。
むし歯C0の見た目(白い濁り)と、歯ぐきが下がって見える根元の変化
ごく初期のむし歯である「C0(シーオー)」は、まだ歯に穴があいておらず、表面のエナメル質からミネラルが溶け出し始めた状態です。見た目の特徴としては、歯の表面のツヤがなくなってチョークのように白く濁って見えたり(ホワイトスポット)、溝の部分がうっすらと茶色っぽく見えたりします。この段階ではしみる症状はほとんどなく、適切なケアで再石灰化(溶け出した成分が歯に戻る働き)を促すことで進行を抑えられる可能性があります。
一方、知覚過敏が起きている歯では、歯ぐきが少しずつ下がって歯が長く見えたり、露出した歯の根元(象牙質)が黄色っぽく見えたりするのが特徴です12。さらに進むと、歯と歯ぐきの境目がくさび状にえぐれて段差ができ、爪先や歯ブラシが引っかかるようになることもあります。白濁や茶色い変色、根元のえぐれはどちらも小さく、お口の奥では光の当たり方によって見分けにくいため、見た目だけで区別するのは難しいのが実情です。
むし歯予防のつもりの強い歯みがきや食いしばりが、しみる原因になる仕組み
毎日欠かさず丁寧に歯を磨いている方ほど、むし歯予防のために知らず知らずのうちに歯ブラシへ力を込めすぎていることがあります。力を入れすぎるなど、歯ぐきが下がりやすい磨き方を続けていると、歯ぐきに守られていた歯の根元が出てきやすくなります。丁寧にお口をケアしてきた習慣そのものは大切にしつつ、ブラシを当てる力加減を見直すことが知覚過敏の予防につながります。
また、仕事中や睡眠中の無意識な歯ぎしり・食いしばりも、歯の根元に強い負担をかけてエナメル質に細かいひびや欠け(くさび状欠損)を生じさせ、しみる原因になります1。このほか、柑橘類や炭酸飲料、お酢などの酸性の飲食物を頻繁にとる習慣があると、酸によって歯の表面が溶ける「酸蝕歯(さんしょくし)」となり、象牙質が露出してしみやすくなることもあります12。
歯のひび・詰め物のすき間・神経の炎症など、知覚過敏とむし歯以外でしみる場合
冷たい物や噛んだときの痛みは、知覚過敏やむし歯以外の原因で起こることもあります。たとえば、強い食いしばりなどで歯に細かい「ひび(亀裂)」が入っている場合、冷たい物がしみるだけでなく、硬い物を噛んだ瞬間にズキッとした痛みが走ることがあります。また、古い詰め物が劣化して歯との間にすき間ができている場合も、そこから刺激が入り込んでしみる原因になります。
歯周病が進んで歯を支える骨や歯ぐきが下がった結果として、広範囲の歯がしみるケースも少なくありません1。さらに、しみる段階を超えて歯の神経そのものに強い炎症が起きている「歯髄炎(しずいえん)」では、何もしなくても脈打つように痛みます。こうした多様な原因を見分けるため、歯科医院では器具で軽く歯をたたく打診や風をかける検査、レントゲンや歯科用CTなどの画像検査を組み合わせて原因を調べます。
ポイント
歯と歯の間や詰め物の下のむし歯は鏡では見えません。強い歯みがきや食いしばりで歯ぐきが下がってしみることもあるため、表面の見た目だけで判断しないことが大切です。
知覚過敏用歯みがき剤で様子を見てよい人・早めに歯科へ相談したい人
ご自身の症状を整理したうえで次に迷うのが、「市販の知覚過敏用歯みがき剤で様子を見てよいか、それとも休みを取ってでも早めに受診すべきか」という判断です。症状の軽重による切り替えの目安と、受診までのご自宅での過ごし方、歯科医院で受けられる検査・治療の流れを確認しておきましょう。
知覚過敏用歯みがき剤で様子を見る場合の使い方と、見直す時期の目安
冷たい水や歯みがきで一瞬しみるだけで、そのあとに痛みが残らず、日ごとに悪化もしていない場合は、知覚過敏用の歯みがき剤を使って1〜2週間ほど様子を見る方法があります。 市販の知覚過敏用歯みがき剤には、硝酸カリウムなどの成分を含むものがあり、続けて使うと症状がやわらぐことがあります1。
使うときは、歯ブラシに歯みがき剤をつけて優しく磨いたあと、少量の水で1回だけ軽くすすぐようにすると、有効成分がお口の中に残りやすくなります。ただし、効果の感じ方には個人差があり、むし歯が原因でしみている場合には歯みがき剤で痛みを止めることはできません。2週間ほど続けても症状が変わらない場合や、しみる範囲が広がってきた場合は、自己判断でのケアを切り上げて歯科医院へ相談する目安となります。
何もしなくても痛む・夜にうずく・噛むと痛いときは早めの受診を
様子を見ずに早めの受診を検討したいのは、次のようなサインがある場合です。
- 何も飲食していない安静時や、夜間にズキズキとうずく
- 温かい飲み物やスープでしみる・痛みが長く残る
- 食事で物を噛んだ瞬間に痛みや違和感がある
- しみる時間が数秒から数十秒、数分へと日ごとに長くなっている
- 歯ぐきが赤く腫れている、または血や膿が出る
これらはむし歯が神経の近くまで進んでいる場合や、歯のひび・歯周病などが関わっているサインです。仕事や家庭の予定が詰まっていると受診を後回しにしたくなりますが、むし歯が神経まで達してから治療を始めると、根の内部を消毒する処置(根管治療)が必要になり、結果として通院回数や期間が増えてしまいます。なお、知覚過敏とむし歯が同時にある場合は、検査で優先順位を見極め、まずは進行するむし歯の治療や痛みの緩和から進めていきます。
受診までに控えたい磨き方と、しみにくくする飲食の工夫
歯科医院を受診するまでの間は、歯や歯ぐきへの刺激をできるだけ減らす工夫を取り入れましょう。歯ブラシは「やわらかめ」か「ふつう」を選び、鉛筆を持つような軽い力で持ち、毛先を歯と歯ぐきの境目に当てて数ミリ幅で小刻みに動かします。しみるからといってその歯を避けて磨かないままでいると、歯垢(プラーク)がたまってむし歯や歯周病が進みやすくなり、知覚過敏もかえって強まることがあるため、優しく汚れを落とすことが大切です1。
うがいをする際は、冷たい水道水ではなく体温に近い「ぬるま湯」を使うと、温度差による痛みを防げます。食事では、柑橘類や炭酸飲料、スポーツドリンクなどの酸性の飲食物を長時間だらだらと口にするのを控え、冷たい飲み物はしみる側の奥歯に直接当たらないようゆっくり飲むようにすると負担が和らぎます。
佐倉市染井野の当院で、口腔内カメラの画像を見ながら原因を相談する流れ
当院のコンセプトは「マイナスからプラスへ」です。歯がしみる・痛いといったお悩みがある状態を、医学的な治療と丁寧な説明によって、体も気持ちもプラスの状態へ導くことをめざしています。「行きたくない場所」から「行って良かった、また行きたい場所」となれるよう、日々の診療と向き合って参ります。
初診ではまずお困りの症状や生活背景を伺い、必要に応じてエックス線検査や歯科用CT、口腔内カメラなどを用いて、鏡では見えない歯の間や詰め物の状態まで詳しく検査します。
検査後は、撮影した画像やアニメーションを一緒に見ながら、しみる原因、治療の選択肢、期間、費用について分かりやすくご説明し、ご納得いただいてから治療を開始します。治療内容や検査結果をまとめた「お口の説明書」もお渡ししておりますので、ご自宅でゆっくり確認いただけます。
むし歯の治療が必要な場合も、むし歯の部分を染め出すカリエスチェッカーや、回転時のブレが少ない5倍速コントラを用いて、削る量を抑えるようにしています。麻酔のときは表面麻酔を行ってから、体温程度に温めた麻酔液を電動麻酔でゆっくり入れるなど、刺激を抑える工夫をしています。
また、お仕事や育児でお忙しい方には、1回の診療の時間を長めにとって、まとめて治療を進めることがあります。通えるようになるまで、むし歯が進まないようにおさえる処置を行うなど、生活に合わせた進め方をご提案しています。むし歯で削った部分を補うときは、保険の金属(銀歯)やプラスチックのほか、見た目が自然で汚れを落としやすいセラミックやジルコニアなどの自由診療(保険がきかない治療)を希望される方もいます。
自由診療の詰め物・被せ物は、型取りからつけるまで1〜3週間ほど、通院は2〜3回ほどがよくある目安です。根の治療がいるときは、さらに期間と回数がかかります。費用は1本あたり4万〜18万円ほどが相場ですが、これは当院の費用ではありません。
実際の費用や期間は、医院や選ぶ素材、お口の状態によって変わるため、当院の費用や治療の計画は診察のあとでご案内します。なお、セラミックなどでは健康な歯を削る必要があります。強い力で割れたり欠けたりすることや、つけたあとに一時的にしみることがあるといったリスクや副作用もあります。
しみる原因が分からずお悩みの方は、どうぞ遠慮なく当院へご相談ください。
ポイント
知覚過敏用歯みがき剤で2週間ほど様子を見ても変わらない場合や、痛みが残る・噛むと痛い場合は早めの相談が向いています。画像を見ながら原因を確かめることで、無理のない通院計画を立てられます。
よくある質問
Q. 知覚過敏かむし歯か分からないのですが、どうしたらいいですか?
A. まずは「冷たい物などがしみたあと、痛みが数秒で消えるか、長く残るか」を確認してみてください。数秒でおさまり他に変化がなければ、知覚過敏用の歯みがき剤を使い、ぬるま湯でのうがいや優しいブラッシングを1〜2週間ほど試す方法があります。ただし、見た目では分からないむし歯や、知覚過敏とむし歯が同時に起きているケースもあるため、症状が続く場合や痛みが残る場合は歯科医院でレントゲンや口腔内カメラによる検査を受けることをおすすめします。
Q. 知覚過敏をむし歯と自己判断したり、逆にむし歯を知覚過敏と思い込んだりするとどうなりますか?
A. 実際はむし歯なのに「知覚過敏だから大丈夫」と思い込んで、歯みがき剤だけで様子を見続けることがあります。すると、むし歯が象牙質の奥から神経へと進み、強い痛みが出たり、根の治療が必要になって通院回数が増えたりすることがあります。反対に、知覚過敏なのにむし歯だと思い込むと、必要以上に心配したり、しみる部分を避けて磨かずに歯垢がたまり、かえってむし歯や歯周病を招いたりすることがあります。
歯科医院では、検査によって知覚過敏かむし歯かを慎重に見極めます。知覚過敏であればいきなり歯を削るのではなく、まずは歯の表面に薬を塗るコーティング処置やブラッシング指導、噛み合わせの確認など、歯を残す方向で対応します1。
Q. むし歯だった場合、銀歯と白い詰め物では値段や特徴はどう違いますか?
A. むし歯を削ったあとに歯を補う方法には、保険がきく治療と、自由診療(保険がきかない治療)があります。保険の銀歯や白いプラスチック(コンポジットレジン・CAD/CAM冠など)は、窓口で払う金額をおさえて、噛む働きをとり戻せます。一方で、使える歯の場所に条件があり、年月がたつと色が変わったり、すり減ったりすることがあります。
自由診療のセラミックやジルコニアは、天然の歯に近い色あいと汚れの落としやすさが特徴で、型取りからつけるまでは1〜3週間ほど、通院は2〜3回ほどがよくある目安です。費用の相場は、詰め物で1本あたり4万〜8万円ほど、被せ物で8万〜18万円ほどです(書いた金額や期間はよくある目安で、当院の費用ではありません。実際の費用は医院によって変わるため、当院の費用は診察のあとでご案内します)。強い力で欠けることや、一時的にしみるといったリスクもふくめ、お口の状態に合わせて歯科医師と相談して選びます。
Q. 歯科医院では知覚過敏をどのように治療しますか?また何回くらい通いますか?
A. 軽度の知覚過敏であれば、正しい歯みがき方法の確認と知覚過敏用歯みがき剤の活用、および露出した象牙質に薬剤やコーティング材を塗って刺激を遮断する処置を行います1。これらは1〜2回ほどの通院で処置を行い、その後の経過を見ることが一般的です。歯の根元が大きくえぐれている場合は歯科用のプラスチックで埋める処置を行い、歯ぎしりや食いしばりが原因となっている場合は就寝時に装着するマウスピース(ナイトガード)を作製することもあります。
参考文献
1. 公益社団法人 日本歯科医師会「知覚過敏 – 歯とお口のことなら何でもわかる テーマパーク8020」 https://www.jda.or.jp/park/trouble/index12.html
2. Stojsin I, Petrović L, Stojanac I et al. [Multi-factoriality of dentine hypersensitivity]. Medicinski pregled. 2008. PMID: 19097372 / DOI: 10.2298/mpns0808359s
3. 歯はどうして痛くなる?:歯の痛みの原因 – 病院の特色 | 日本大学松戸歯学部付属病院. https://www.mascat.nihon-u.ac.jp/hospital/feature/02_q01.html
4. 国立研究開発法人「口腔がんの原因・症状について」 https://www.ncc.go.jp/jp/information/knowledge/oral/001/index.html

歯科医師
医療法人社団星晄会 スター歯科
院長
山田 浩平
東京都中央区の歯科に常勤 勤務
神奈川県横浜市の歯科に常勤 勤務
東京都中野区の歯科に常勤 勤務
埼玉県さいたま市の歯科に非常勤 勤務
東京都足立区の歯科に非常勤 勤務
2015年9月 スター歯科院長
日本歯科先端技術研究所
日本歯科放射線学会
ドライマウス研究会
日本歯科放射線学会 エックス線優良医
ドライマウス認定医
日本口腔インプラント学会認証医

