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骨粗しょう症と歯科治療




骨粗しょう症とは、骨が弱くなり骨折しやすくなる病気です。
骨粗しょう症の主な原因は女性ホルモンの減少や加齢です。そのほか、栄養バランスの偏りや遺伝、生活習慣なども関係しています。

骨粗しょう症の治療では、骨折の予防のために薬物療法と生活習慣の改善が検討されます。


①骨が壊れるのを抑える薬 
・ビスホスホネート製剤
・デノスマブ製剤
・SERM(サーム) 

②骨が作られるのを促す薬 
③骨への栄養を補う薬 
にわかれます。 

骨粗しょう症の治療薬のなかでも①のビスホスホネート製剤とデノスマブ製剤を使用されている方は「薬剤関連顎骨壊死(MRONJ)」という病気を引き起こす可能性があります。 

薬剤関連顎骨壊死とは文字通り薬が関連した顎の骨の壊死のことです。 

骨の壊死とは、骨に炎症が起きている骨髄炎がさらに進行し骨の一部が死んでしまう状態のことです。 

骨粗しょう症治療薬のビスホスホネート製剤とデノスマブ製剤の他に、多発性骨髄腫や悪性腫瘍などの治療薬にもMRONJ のリスクがあります。 

〇症状 

・痛み 
・歯茎の腫れ 
・あごの骨が歯茎から露出 
・顔の皮膚から海が出てくる 
等が見られます。 



骨粗しょう症にかかっていると、歯周病にかかりやすく、また、重症化しやすい傾向にあります。

また、歯周病によって歯を失うと、噛む能力が低下し、消化吸収の能力も低下します。

その結果骨の形成に必要な栄養が少なくなり、骨粗しょう症を悪化させることがあります。

ビスホスホネート製剤とデノスマブ製剤はとても効果の高い薬ですが、歯科治療のときは注意が必要です!!
これらのお薬を内服または注射中の方はお薬手帳を忘れずに持参してください😊

 

スター歯科 はいたに