根面う蝕???
日本では、少子高齢化が
予測以上に急速にすすんでいます。👵🏻👴🏻
25歳未満の若年者においての
むし歯が減少してる一方で、
高齢者では根面う蝕が増加しています。
根面う蝕というのは、歯のあたまではなく、
歯肉が退縮して露出した根面に
生じたむし歯のことです。🦷
歯肉が退縮する原因として、
歯周病との関連性が高く、年齢とともに増加しています。
根面う蝕が発生する場合も、プラーク中の
細菌が産生された酸により歯質が脱灰されて
起こることに変わりはありません。
ただ、歯のあたまの部分(歯冠部)と
根元の部分(歯根部)では構造が違います。🧬
歯冠部の外層は臨界ph5.5と低く、硬くて
厚いエナメル質でできているのに対し、
歯根部は臨界phが6.7と高く、
脆くて薄いセメント質が象牙質を覆っています。
圧倒的に歯根部の歯質が
酸性に弱くむし歯になりやすいことが分かります。
通常、飲食のたびに歯質中の無機質は溶けだします。
しかし、20~30分後に口腔内が中性に戻ると
唾液中のカルシウムイオンとリン酸イオンが
歯質内に取り込まれ、再石灰化が起きます🦷✨
脱灰と再石灰化のバランスがとれている場合は、
そう簡単にむし歯になりません。
根面う蝕の場合は、もちろん象牙質においても
脱灰より再石灰化が優勢なときはむし歯までは
進みませんが、
有機質により結晶の成長が阻害されるため、
エナメル質のように十分な歯の修復は期待できないのです。
根面う蝕はなかなかやっかいなものですね💦
その理由について次のブログでお話ししていきます。
スター歯科 ましこ🦕