歯間ブラシガイド
令和4年の歯科疾患実態調査によると、
毎日歯を磨く人の割合は97.4%、
毎日2回以上磨く人の割合は79.2%であることから、
国民のセルフケアへの意識は年々向上しています。
しかし、デンタルフロス(以下フロス)や
歯間ブラシを使用している人は、50.9%に
とどまっています。
年々増加傾向にはあるものの、約半数の人は
歯ブラシだけでプラークコントロールができていると
考えているようです。
一方で、実際の歯間部プラークの除去率は、
歯ブラシのみでは61%、
歯ブラシとフロスを併用すると79%となり、
歯ブラシと歯間ブラシを併用することでようやく
85%のプラークを除去できると報告されています。
以上の調査結果から、多くの人に
磨き残しがあることが推測されます。
歯周病とう蝕の共通の好発部位である
歯間部の清掃指導は、フロスや歯間ブラシなどの
歯間清掃具を用いなければ磨けません。
健康な歯周組織であれば、
歯と歯の間ののプラークコントロールは
歯ブラシとデンタルフロスで行えますが、
歯周病により歯槽骨吸収が生じて歯の根元の空隙が
大きくなったケースでは、
歯間ブラシも併用しないとプラークが残ります。
だからと言って安易に歯間清掃具を増やすと
手間が増え、継続が困難になりやすいですよね。
したがって、いかにシンプルに口腔清掃できるか
を検討することが、まずは大切です。
歯間ブラシの使い方や、歯間に合ったサイズは
メンテナンスの時に歯科衛生士に
ぜひ聞いてください✨
スター歯科 ましこ